遺跡紹介

天神山遺跡

もとのページに戻る

遺跡の紹介

調査対象地内の、尾根部分および東斜面のごく一部で、弥生時代の遺構面が検出されました。尾根の部分では、斜面部で土壙墓と見られる遺構が5基と、土坑が9基検出されました。土坑は、土壙墓またはそれに近い性格を持つと思われ、土壙墓と同じ弥生時代後期前葉を中心とする時期が考えられます。このため、この尾根上は墓域と考えられます。
集落については、東斜面で検出された竪穴住居跡がその一部を構成していたと考えられますが、住居が小規模であり、戦闘用の石鏃が多く出土していること、炉が浅いことなどから、見張り小屋的な存在であったと思われます。
この地域は、1963年の文化財基本調査で天神山古墳群とされる地域の一部に含まれます。この古墳群の実体については、その後の調査もなく不明ですが、須恵器器台の出土によって、削平された尾根頂部にかつて古墳が存在した可能性を示唆するものと考えられます。

天神山遺跡調査前全景 南から 第一調査区完堀状況
天神山遺跡調査前全景 南から 第一調査区完掘状況
竪穴住居跡SB1001 完掘状況 竪穴住居跡SB1001 台石と石鏃の出土状況
竪穴住居跡SB1001 完掘状況 竪穴住居跡SB1001 台石と石鏃の出土状況
竪穴住居跡SB1001と出土遺物実測図1 竪穴住居跡SB1001と出土遺物実測図3
竪穴住居跡SB1001と出土遺物実測図2
竪穴住居跡SB1001と出土遺物実測図
土壙墓ST1004と出土遺物実測図1 土壙墓ST1004と出土遺物実測図2 土壙墓ST1004と出土遺物実測図3
土壙墓ST1004と出土遺物実測図

遺跡のデータ

遺跡名 天神山遺跡
てんじんやまいせき
所在地 徳島県板野郡上板町引野字山田原1-8他
とくしまけんいたのぐんかみいたちょうひきのあざやまだはら1-8ほか
北緯 340717
東経 1342314
調査期間 1990/05/11-1990/07/12
調査面積(u) 1330
調査原因 四国縦貫自動車道建設に伴う発掘調査
遺跡概要
遺跡の種別 住居  
主な時代 弥生 近世
遺構 土壙墓5+土坑9 竪穴住居跡+土坑 便所1
遺物 弥生土器+石器 陶器
特記事項
報告書 書名 赤坂遺跡1・赤坂遺跡2・赤坂遺跡3・金蔵〜上井遺跡・天神山遺跡・青谷遺跡
副書名 四国縦貫自動車道建設に伴う埋蔵文化財発掘調査報告1
シリーズ名 徳島県埋蔵文化財センター調査報告書第1集
発行 徳島県教育委員会
財団法人徳島県埋蔵文化財センター
日本道路公団

もとのページに戻る