河辺寺跡跡

【指定史跡等保存活用事業】

現地説明会の開催について

日時 平成17年3月12日 土曜日 午後1時から(小雨決行)
場所 徳島県吉野川市鴨島町宮北
遺跡の概要
  • 河辺寺跡は,昭和29年(1954)に水田開墾時に偶然礎石が掘り出されたことを契機とし,昭和
  • 30年(1955)の発掘により寺院である事が確認された。
  • 昭和59年(1984)に鴨島町教育委員会により礎石周辺のみの発掘調査が実施されている。
  • 県内でも礎石の残る貴重な古代寺院として,昭和40年に県史跡に指定されている。
遺跡の内容
  • 周辺地点の調査では,弥生時代(約1800年前)や鎌倉時代(約800年前)の生活面は確認されたが,寺院に関連する遺構は確認されなかった。また,すぐ南側に山が迫り平坦面が狭い事から,その他の伽藍は本来このエリアにはなかったものと考えられる。
  • 指定地の調査では,これまで知られていた17基の礎石の他に,礎石の抜き取り穴10基を新たに検出した。これにより,桁行5間(8.8m)・梁行4間(7.3m)の規模をもつ建物であり,2間・3間の身舎に1間の庇が巡る金堂である事が判明した。
  • 金堂の東西には結晶片岩による基壇の残欠が確認された。基壇の規模は東西14mであり,南北は12.6mに復元される。
  • 約6000点の土器・瓦などがゴミ穴などから出土した。そのうち約3000点が瓦類で,軒丸瓦・軒平瓦・丸瓦・平瓦・鬼面文鬼瓦が含まれる。その文様や型式から,奈良時代(約1300〜1200年前)に創建された事が分かった。
まとめと今後の予定
  • 徳島県内にある古代寺院はおよそ40カ所といわれているが,そのなかで伽藍配置がある程度判明しているものとして,郡里廃寺(美馬市),国分尼寺・石井廃寺(石井町)の3ヵ寺がある。
  • 主要伽藍が金堂のみである可能性が考えられる。阿波における古代寺院の伽藍配置などの実態を検討する重要な存在に位置づけることができる。
  • 3月末をめどに養生・埋め戻しを行い,礎石などの遺構を現地において保存する。

連絡先

(財)徳島県埋蔵文化財センター 088-672-4545)
awapac@jt6.so-net.ne.jp

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