 |
C1 調査地の様子
大谷尻遺跡は、三好郡三野町勢力にあり、吉野川北岸の、四方が河川や谷によって隔てられた、独立した丘陵上に位置しています。 集落は、この丘陵頂部に営まれ、麓から約50m上にあります。出土した遺構・遺物から、今から約2000年前の弥生時代中ごろから終わりごろにかけての遺跡であると考えられます。 |
 |
C2 集落を取り囲む環壕
今回の調査により、弥生時代の環濠を伴う高地性集落であることが明らかになりました。
おそらく丘陵平坦部全体(約10,000u)が集落の範囲と考えられ、弥生時代の高地性集落としては徳島県内で最大です。
大谷尻遺跡は、米や豆頚などの穀物、石鍬や石庖丁などの石器が出土していることから、畑作を中心とした、防衛的機能を兼ね備えた集落と考えられます。 |
 |
C3 環濠
平坦部全体を取り巻くように延びるものと思われ、推定規模は直径100mを超える環濠の可能性があります。断面は逆台形をしており、上辺は約2m、下辺は約0.5m、深さは約0.8mになっています。
調査の結果、地形的条件などから防御的機能のほか、集落の区画といった性格をもっていたと考えられます。 |
 |
C4 石器の工房跡
調査区の東側で弥生時代の石器の製作工房と考えられる竪穴住居跡が見つかりました。この住居は、直径約6mの円形をしており、石器の素材となるサヌカイトとよばれる石がまとまって見つかった他、石鏃、石庖丁、石斧、叩石、磨石、砥石なども出土しました。出土した石器類の総点数は150点を超えます. |
 |
C5 石斧
石器の製作工房跡で見つかった石斧は、長さ10〜20cmのものです。この石斧は、木を削ったり、くり抜いたりするのに使われました。 |
 |
C6 大形の石鏃
石鏃は、サヌカイトとよばれる火成岩で作られています。このサヌカイトは香川県の産地です。香川県から大谷尻に運んできて加工し、石鏃にしたのでしょう。長さは5cmを超えています。おそらく戦いの武器として作られたのでしょう。 |